Re: 時の刻印された羊


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投稿者 松本 日時 2000 年 9 月 15 日 10:42:38:

回答先: 時の刻印された羊 投稿者 ドライもん 日時 2000 年 9 月 14 日 23:38:57:

|> ◇
|> アダムスキーは「生命の科学」の中で、
|> 「記憶こそは人間または他の固体の永遠となる
|> 唯一の部分です。なぜなら人間は記憶なくして
|> 人間たり得ないからです。」と、「記憶」が
|> 非常に重要であることを述べています。

|> 意識の中で(例えば見るとき)「記憶」の果た
|> している役割を注意深く調べてみるのも面白いかも。

∇以前、意識と短期記憶との関係を述べた個所を
見つけた覚えがあったのですが、忘れてしまいました。
 なにしろ小さい時からもの忘れが得意なもので。
(公式が覚えられずに、最初は公式を導き出すこと
から始めたため時間がいつも足らなくなったりとか)

∇記憶については、いつも議論が人間のニューロン
の多さで説明されていますが、はるかにニューロン
の数が少ない昆虫などではという視点が必要かな?
 ほんとうに、記憶はニューロンだけで説明できる
のだろうか?

※「脳と心の地形図」;
”記憶の量に限界はあるか?”
 脳にある何十億というニューロンは、100兆
もの結合を持っていて、その一つずつが記憶の一部
になる可能性を秘めている。
 だから人間の記憶能力は、正しいやりかたで
たくわえれば無限なのである。
 人間の記憶は、選択という点でコンピュータと
異なる。
 興味のある項目−突き詰めれば生存に役立つこと−
は、そうでないことより保存されやすい。
 だから個人的で重要な意味のある記憶はいつまでも
残るが、学校で習った無味乾燥な事実はすぐに薄れて
いく。
 脳は連鎖によって機能しているから、思い出せない
ことがあれば、意味のある記憶と結びつけて、それを
とっかかりにすればよい。

∇短期記憶と意識との関係はここらへんから、検討
され始めたのかな?

※「脳と物理学」;”意識とは何か”
 意識とは何かと問われたときに、常識的には、
あるいは特に、脳神経科学の立場からは、意識
をともなういろいろな脳機能をリストアップ
することが先決である。
 P.M.チャーチランドのリスト;
1.短期記憶(作業記憶)を利用する機能
2.感覚入力から独立し、存在しないものについて
 考えたり実在しないものを想像できる機能
3.複雑な、あるいは不明瞭なデータについて
 別の解釈ができる機能
4.複数のモダリティから得た情報を一つの経験
 に統合する機能
5.深い眠りの中で消え、夢の中で再び現れるもの

∇忘れたことは細胞に聞けばいいということかな?

※「心や意識は脳のどこにあるのか」;”脳の持ち主
よりも、細胞の方が物事をよく覚えている?”
 神経外科医のグループが、てんかん患者の手術準備中
に、長期記憶に関連した細胞が発信する、信号の記録
に成功した。これは初めての快挙である。
 場合によっては、細胞がその持ち主よりも物事を
よく覚えていることもあった。
 かつて見せたことのある顔写真に対し、患者が見て
いないと答えたときにも、脳細胞は肯定的な反応を
示したのだ。・・・・・・・・・・・・・・・・・
 この不思議な結果を、フリード博士は次のように
説明する。「細胞が大変広いネットワークを持って
いることを示す上で、基本となる証拠です」。ある
顔を以前に見たことがあるかどうかという意識の上
での決定は、細胞の「投票によってなされるので
しょう」。言い換えれば、たまたま電極を挿して
いた細胞は、認識したかどうかという問いに「した」
と答えていたが、ネットワーク上の他の細胞に否決
された、ということになる。

|> ◇
|> ただ、理論物理学では「記憶」という物さし
|> は登場しません。
|> この辺の理由も考えてみたいですね。

∇現在はニューロン説が有力なので。

※「脳と物理学」
 記憶の痕跡はある種の化学物質の形で脳内に
貯えられているという考えも一時は精力的に調べ
られたが、今日ではほとんど完全に否定されたと
考えてよい。
 個々の記憶のそれぞれに対応して、ある種の
タンパク質、あるいはある種のRNAが作られ
貯えられるという考えは、タンパク質やRNAは
長期に保存されうる物質ではなく、体内で新陳代謝
により絶えず分解され再生産されている物質である
ことを考えるとそもそも無理がある。
 RNAの代わりにDNAを考えると、DNAは
非常に安定な物質であり、経験や学習により新たな
DNAが作られると考えることは難しい。
 現在では、記憶は神経細胞間のシナプス結合の
強さが学習や経験により変化し、神経回路網の
細胞間結合の変化として貯えられていると考えられ
ている。




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