想念観察−アダムスキー哲学の要諦とは


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投稿者 スターダスト 日時 2006 年 3 月 29 日 22:36:35:

以下アダムスキーの言葉です。

●個人の分析と想念のコントロール

求道的な人ならほとんどだれでも、人間の向上という点で自分が直面する問題をときとして考え、ときどき小さな光明を見出しますが、自分と自然との関係や人類との関係の完全な概念をつかむことはなかなかできません。

人間の心はそわそわして急速に結論に達しようとするものですから、現象の奥にある真のバックを見ることができないのです。心がみずから平安を体験するほどに平静な状態になりませんので、”宇宙の意識”との完全な一体化を得ることが不可能です。

あなたがとらねばならぬ最も重要な段階は、セルフコントロール(自制)の練習です。”心の動き”においては特にそうです。想念はきわめて急速に心の中を通過しますので、それがコントロールされない場合は暴走する列車にたとえて良いでしょう。しかし想念のスピードは列車のスピードどころではありません。これがコントロールされないと自身や他人に大変な危害を与えることになりがちです。機関士は自分の機関車を走らせる機械類を完全にコントロールする必要があります。さもないと多数の人名が危険にさらされることになりますので、機関士の責任は重大です。もし彼が一般人と同様にそわそわした短気な状態で行動するならば、列車をコントロールすることの重要さに気がつかないでしょう。

人間が自己の想念をコントロールしないとき、自分の気ぜわしい心が他人にたいして起こすかもしれない危険に気付きません。

人間が起こす何かの想念は、空間に放射されます。それを制することはできません。なぜならそれは絶えず進行し、どこかで具体的な働きを起こすに違いないからです。想念は他の波動に接触する際それに影響を及ぼしますし、また想念は肉体内に宿っています。それが良き想念ならば肉体内ばかりでなく空間においても多くの有益な働きをし、それが接触する物体すべての内部に調和ある振動を起こします。もしその想念が快いものでなければ、同じ働きが起こるけれども、それは空間で有害な働きをし、そこで類似の性質の事件を自身のほうへ引き寄せ、肉体内に不調和な状態を起こし、平穏な細胞すべてを混乱させます。かかる状態で続く想念は結局は肉体全体をアンバランスにし、その内部に苦痛をひき起こします。

バランスのとれた肉体とは自然のままの安らかな調和した状態にある肉体です。この場合細胞のすべては各自の仕事を正常に実行します。この状態にあると肉体は身軽になり、宇宙の意識と一体化します。

心身ともに健全になろうとする人は自分の想念をコントロールすることを学ばねばなりません。また、想念は強力であって、本人の選び方次第で建設的な方向にも破壊的な方向にも向けることができる事実を知る必要があります。ときとして習慣を打ち破るのはきわめて困難で、これまで暴走させていた利己的な想念は、直接に放射される破壊的な想念よりもコントロールすることが困難です。

自由意志を持つ人間が、自分に最も苦痛を与えるそのような方向にのみ、その自由意志を応用していることは、奇妙です。ときとして、これは他人から同情を得るために故意になされることがあります。また、ときには他人の注意を引くためにやります。自分がグループのなかできわだった人間であると考えて、それが自己のエゴを満足させるからです。かかる人はそのようなやり方で他人が注目してくれるものではないということを考慮にいれていません。なぜなら”意識”はえこひいきしないので、だれでも右の人から受ける影響によってその人の内心を知ることができるからです。これはもちろん本人の個人的なエゴの拡大を阻止します。人間が自分こそ最も重要な存在だと確信するために、自分で行う行為を通じて、いかに膨大なエネルギーが浪費されることでしょう。虚栄と利己主義という面で自己の存在の強さと力を行使することは本来、人間に許されていることではありません。人間は自己の、より大いなる”真の自我”にたいする謙虚な召使たるべく創られています。ゆえに人間はこの事実に気がついて、頑固な優越感ならびに尊大さを捨てない限り、万物の創造者である”宇宙の意識”との正しい関係を確立することはできません。

かかる自我の虚偽性を排除するのは容易なことではありません。”虚偽性”は長いあいだ、人類の承認を得てきましたので、人間の支配者になっています。しかしあなたが生命界における自己の地位を見出そうとするならば、自分の利己性を高次な活動の分野に変形させねばなりません。

これは少数者でなく多数者のために有利になるような奉仕の方法を見つけることによって最も容易に成就されます。あなたが他人にたいして奉仕を行えば行うほど自分を個人として考えなくなります。人間が自分自身を、何かの義務を果たすために創造された、一経路とのみ、みなすことを知り、その義務を果たすことが必要なのだと考え、その奉仕の好機を与えられたことを喜ぶならば、そのとき本人は”父”の仕事についていることになります。その仕事とは何かということになりますが、或る人は大衆にむかって奉仕することに適しているでしょうし、或る人はどこかひっそりとした場所ですばらしい仕事を見つけるかもしれません。そこでは個人的に決して知られることはないかもしれませんが、みずから姿をあらわしてくる仕事類にたいして非個人的に働く限り、本人は立派に奉仕していることになります。

生命の目的は個人的に物事に上達することではなく、宇宙的な意味であらゆる行為を統合することにあります。この広大な世界で個人的な思考を保つのを助ける想念ならば何でも持続されねばなりません。もし人間がちょっとのあいだ宇宙的な想念を持って、のちに自我へその想念をもどすならば、建設的な奉仕に変えられるはずの多くのエネルギーを無駄に拡散することになります。

各人は、人間としての想念を高めるために自分自身の方法を発見しなければなりません。自分自身を研究し、自分の心が働く様子を研究しなければなりません。自分の行為と反応を観察し、いかなる想念が自分の肉体に最も平安な調和ある状態を生じるかを調べる必要があります。全く同じ人間は二人といないからです。教師は研究者すべてに普遍的な法則を与えるでしょう。各人はその法則をそれぞれ異なる方法で応用することです。

各人は生涯において遂行するべき運命をになっています。或る人にとっては、それは、恐怖を克服することであるかもしれませんし、或る人にとっては、嫉妬心を絶滅させることであるかもしれません。或る人は困難な仕事を行うことによって報いを得るでしょうし、或る人は深い信念によってそれを得るでしょう。高位の人は謙虚さを学ばねばなりませんし、生来謙虚な人はその柔和な性質を積極的な活動を結びつける方法を見出さなければなりません。各人によって方法は少しずつ異なるのです。

人間はまず、自分自身を発見し、次に、一個人としての自分の義務を、万物と自分の関係を、万物を通じて現われている意識や英知との一体性を、発見しなければなりません。誠実、正直、愛などによって得られる知識と知恵の量は無限です。かかる有益な奉仕の生活に自分を投げ出した場合、いかなる特権が人間に与えられるでしょうか。それはあらゆる生命との相互関係にあるという広大な概念に通じる真の航路で人生という船をあやつるために人間がなすかもしれないいかなる努力にも相当するほど価値があります。そのとき人間はイエスが言ったように心から言えるのです。

「私と父は一体である」と。




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