Re: 真空のゆらぎ


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投稿者 松本 日時 2000 年 12 月 01 日 23:51:18:

回答先: Re: 真空のゆらぎ 投稿者 星は何でも知っている 日時 2000 年 11 月 30 日 20:12:23:

|> ゆらぎとは、粗.密.粗.密のなみ、拡大と縮小のなみ
|> 何か生まれそうですね。

∇下記は続きです。どちらにしても、真空のゆらぎ
から宇宙が生まれたとすると、全ては真空(無、ま
たは、空)から生まれたことになります。
 この理論が評価を受け正しいということになれば、
私たちも全て、無(空)から生まれたという根拠と
なります。そして全てには、無から生まれたがために
実体もないのかもしれませんね。

 尚、真空とは、大雑把に言って、物質のない空間で
あるが、この定義では「物質」という言葉が曖昧だ。
そこで素粒子物理学者は真空を、エネルギー密度が
最低の状態と定義する。真空は単純なものではない。
 量子論が本質的に確率論的な性質のものだという
ことは、たとえば、電子とその反粒子である陽電子が
偶然に出現するといった、予測のつかない出来事が
いつ何時でも起こりうるということなのだ。このよう
な対は束の間、存在するだけだ。ことによると10の
マイナス21乗秒ほどでしかないかもしれない。そし
て、消滅して無に帰する。それに加えて、素粒子論は、
真空でゼロでない値をとるヒッグズ場があることを
示唆している。また真空のゆらぎとは、量子論が本質
的に確率論的なものであるために、真空で起こる予測
のつかない出来事。粒子がその反粒子と対となって
出現するかもしれないし、場が値の変動をこうむる
かもしれない。

インフレーション理論について最終的な評価はまだ下
されていないが、理論の基本的輪郭はたいへん説得力
があるように見える。宇宙にこれだけ莫大な量の物質
があることが説明できるだけでなく、この他にもまだ
説明がついていない宇宙の特徴で、この理論によって
正しそうに思われる説明が与えられるものがいくつも
ある。これらの特徴は後で述べる。インフレーション
理論が科学界の注意を引いたのは疑いない。何しろ、
科学文献の中でこの理論を扱った刊行物は3000を越え
るのだ。
 インフレーション理論が正しいとすれば、実質的に
宇宙のすべての物質とエネルギーを生み出した原因は
インフレーションのメカニズムにある。また、この
理論によれば、観測される宇宙は宇宙全体のほんの
一部にすぎないし、この理論は、私たちの宇宙から
切り離された他の宇宙が無限にあるかもしれないと
強く示唆する。



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