1000兆ガウスの磁場


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投稿者 松本 日時 2000 年 10 月 08 日 14:44:44:

回答先: 惑星について 投稿者 松本 日時 2000 年 9 月 30 日 20:10:25:

「最新科学論シリーズ;宇宙天体論」1999年5月に
下記のような記事がありました。
これは一般向けの書籍ですので、詳細を知るため
には、専門の学会誌などから情報を得る必要が
ありますが、とりあえずわかりやすいので。

最近、磁気の話題がありましたので、ご参考に。
「地球の1000兆倍のモンスター磁場をもつ星」
謎の中性子星「マグネター」発見さる。

1998年、未知の中性子星がとてつもなく協力な磁場
をもつことが明らかになった。
「マグネター」と名づけられたこの中性子星は、
ときどき自らの”地殻”を切り裂く恐ろしい地震
を起こし、太陽の数億倍ものエネルギーを宇宙空間
に向けて解き放つという!

1998年8月27日、X線とガンマ線が、突然、宇宙
から地球に降り注いだ。
そのX線とガンマ線の強度は極端に大きく、夜側
の地球の大気を電離させる、つまり大気を構成
する原子から電子をたたき出すほどであった。
この突然のイヴェントは、宇宙空間で運用中の
10基のX線衛星やガンマ線衛星によってとらえ
られた。
このときのX線とガンマ線の爆発的放射(バースト)
は約300秒間にわたった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
また繰り返し起こるバーストのピーク時の光度は
通常のエディントン限界光度の1000〜1万倍に達
する。(スーパーエディントン)
エディントン限界光度というのは、放射される光
の圧力が星の重力を上回り、星の周囲の物質を
吹き飛ばすようになる光度のことである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しかもこれらはただの平均的な中性子星ではない。
パルスの周期が伸びているのは、磁場による
ブレーキで中性子星の回転が遅くなっていること
の現れと考えられる。
そこで、パルス周期とその伸び率がわかれば、
磁場の強さは簡単に計算できる。

こうして得られた値は、いずれも約1000兆ガウス
にも達した。
これは人類がはじめて遭遇する驚異的な磁場
である。




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