エルンスト・マッハの話


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投稿者 瑠璃R 日時 2000 年 7 月 06 日 22:41:26:

回答先: Re: もぐら大帝国神学技術庁の大発見 投稿者 ドライもん 日時 2000 年 7 月 05 日 21:10:33:

前回中途半端だったので再度レス。

エルンスト・マッハの話は実に2つの現象が混ぜて話されています。
回転現象と窪み現象です。
これを現象毎に分けて、それぞれの視点で考えなければなりません。

@回転現象
宇宙空間に水が浮いている。
水が回っている。(視点=宇宙)
宇宙が回っている。(視点=水)

A窪み現象
鳴戸海峡の渦は窪んでいる。(視点=人間)
渦の回転は主に海流が関係しているが、
窪みは重力作用と関係している。

以上から、視点を変えれば階層構造を見出せると言える。

@は宇宙と水の相互の関係である。
これには階層構造が必要無い。
一方に対してもう片方が回っているだけだ。

Aで。
人間は渦の回転を見て不思議なことに気づく。
なぜ窪むのか?
ここから、重力と関係している、と推測できる。
この時、惑星という上位場を認めていることになり、
階層的に分けて考えられるようになる。
・渦の回転と窪みは原因が別。
・窪みは回転に依存している。(回転がなければ窪みは無い)

このようにエルンスト・マッハの話は、
2つの現象(回転・窪み)と3つの視点(宇宙・水・人間)が
明確にされていないから、わかりにくかったのであります。

「宇宙が回る→水が窪む」というのは意味を成していません。
「現象→現象」だからです。
これは間違った主張をする本の影響でしょう。
彼が主張したのはおそらく@です。

同様の階層化をした考えは航空機がある。
・揚力と推進力は原因が別。
・揚力は推進力に依存している。(推進力が無ければ揚力は無い)
今使われているのは揚力、つまり二次的なものだ。
推進力という一次的動力を生み出すために有限の石油エネルギーを使っている。
円盤は一次的な現象を操作できるのであり、従って「重力に抗する」二次的な原理ではない。
@の「なぜ回転するのか?」が次の問題である。(磁気モータ、もしくは惑星)

追記:
|> 宇宙船を自転させることが出来たとしたら、
|> 歯車を人間が造ったと考えてもよいのでは?

・船体の自転
・場の自転
惑星間航行は公転原理なので、場の回転だけで充分です。
船体は回転しなくても構いません。

宇宙船は歯車です。
だからこそ、「宇宙船は"宇宙の流れに乗る"」と表現されています。
宇宙の歯に噛み合わさった時に、母船は移動できる。
その運動にスピードの概念は必要なく、ただ「宇宙の動き」になっているわけです。


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