『不都合な真実』を観る(松浦淳のブログ)


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投稿者 ? 日時 2007 年 2 月 05 日 17:34:23:

 先日、アル・ゴア「主演」のこのドキュメンタリー・レクチャー(?)を観てきた。
 映画が始まって30分ほどして、館内で携帯の音がした。当然、携帯の音が止まったときは、電源を切ったのだと思った。ところが、若い女の声が館内に流れた。「もしもし、今、映画観てんのよ、そう……終わるまでまだ1時間以上あるのよ」
 私の頭の中に、
〈稀に見るバカ女〉
 という言葉(本のタイトルにもなっている)が浮かんだ。本当に、これまで何百回となく映画館に来ているが、これほどのバカ女とは初めて遭遇した。女は私の2列後ろに座っているようだった。
 驚いたことに、誰もこのバカ女に注意しない。
「そうなのよ……で、いつものところ? いいわよ……」
 延々喋っているように思えたけれども、実際は1分ほどだろう。
 しかし、繰り返すけれど、誰もこのバカ女に注意しない。
 私も注意しない一人だった。注意しないその理由は、2列も後ろの離れた女性に注意するのは、憚られたからだ――バカ女の両脇に座っている人が注意すればいい、そう思った。
 しかし、長々とバカ女は喋り続けていて、その周囲の誰も注意することはなかった。
 世の中には、トンデモナイ非常識なバカが存在することは驚くに値しない。
 10年も上の医者に「バカ、ハゲ!」と暴言を吐く北大2外の医者を想起してみるといい、ああした非常識な医者が世の中に存在するのだから、映画館で映画を上映している最中に携帯電話で話し続けるバカ女というのがいてもおかしくはない。
 2外の粗暴医者の上司が、「つきまとうな」と、自分の責任を棚上げして吐き捨てたことを考えれば、こうした礼儀知らずの上司の下では粗暴医者が態度を改めることもないのは当然だろうし、そもそもは、こうした粗暴医者や問題のある上司を育てたKKR病院院長の加藤紘之について考えてみなければ、こうした現象の説明はつかないのだろう。
 ただ……この携帯バカ女の観ている映画は、アル・ゴアの『不都合な真実』なのである。
 これは、地球温暖化による地球の破滅(人類の破滅)を救うために、この映画を観る人々に理性的な・常識的な行為をすることを呼びかけるものである。この携帯バカ女が、そうした理性的な常識的な行為をすることができるとはとても思えない。自分さえよければ、100万人分の二酸化炭素だって自分ひとりで排出してしまうようなバカ女なのであることは明らかなのだから。
 ……そうなのだ。(天才バカボンの父親のセリフ、だな、これは)
 アル・ゴアの映画を観た人は、この札幌の携帯バカ女から啓示を受けたのである、神のはからいで。
 人はここまで愚かしいものだし、ここまで自分勝手に生きている、他人の迷惑を顧みもせずに。
 このバカ女を拡大し想像を膨らませれば、自分さえ楽しい思いができれば、どれほど資源を浪費しても構わないという多くのアメリカ人たちの姿を正確に慮ることができるだろう。

 私はオホーツク海に臨む紋別市で生まれ育った。幼い頃の流氷は――海岸に打ち寄せ・打ち上げられた流氷の群れは、今とは違って巨大なものばかりだった。幼い頃の印象が大人の目でみたものと違っているだけのこと、というのではないと思う。実際に、40年前ごろは、教室の部屋一杯ほどの体積のある氷が浜辺にゴロゴロしていた。しかし、今は、萎びたセコイ薄い流氷しかない。
 今年の札幌は、雪が少ない上に、暖冬で、市内ではどこでも「路面が露出している」。この時期は、昔は、道は氷に覆われていた――雪と氷のアマルガムのようなものに覆われていたのだが、表通りはどこもアスファルトが出ている。
 温室効果が生み出すものは、巨大ハリケーンだけではない。
 水不足。食料不足。そして、それにもかかわらず、人口爆発だけは依然として続いている。
 先日、アル・ゴアが来日して、あの白く塗りたくったゾンビの番組(筑紫哲也の番組)に出ていたと記憶している。映画よりもはるかに太っていたと記憶する。「環境に優しくない・地球温暖化を象徴しているような」アル・ゴアの肥満振りにはちょっと鼻白むけれども。
 そういえば、レオナルド・デカプリオの映画(マット・ディロンとの共演)も封切られていて、館内に巨大なポスターが貼られていたけれども、デカプリオではなく「デブプリオ」と改名したほうがいいと思えるくらい、先日来日したこの俳優は肥満していた。いくらプリウスに乗っていることを誇りにしていても、身体が「地球環境」に優しくないことが一目瞭然だった。車のエネルギー消費量よりも、身体のエネルギー消費量のことを考えてみろよ、と言ってやりたいのだけれども、英語で何て言うのか思いつかない。
 2億年後には、地球には人類の姿はなく、イカの進化した生物が海上をトビウオのように飛びまわっている、らしい。2億年後どころか、200年後には破滅しているかもしれないし、20年後だって天変地異に襲われているかもしれないし、2年後だって……どうなっているかわからない、そんな気にさせる映画である。
 残念ながら、海水面が16メートルも上昇すれば、多くの人が死ぬことになるだろう。札幌の携帯バカ女のような阿呆とその同類だけが死ぬというのなら文句は言わないけれども、地球温暖化は全ての人を破滅の淵にまで引きずりこんでいる。その「真実」を、この映画は教えてくれている。50歳に近い私は、人生を充分に生きてきたから、ふーん、で済むかもしれない。しかし、25歳は? 15歳は? 5歳は?
 そうした若いこれからの人たちが楽しい・生きていて良かったと思う地球を残すためには、私たち一人ひとりの「省エネ」努力ももちろん大切だけれども、政治家と役人の「頭」をマトモなものに交換する努力が必要だろう。
 ところが政治家と役人は、あと10年生きて利権の甘い汁を吸えればそれでいいと思っている。
 こうして、無責任な老人達にこれからの若者達が殺されてゆく――私たちが安易に陥りそうなそうした絶望や無力感を乗り越えて、希望を持って、この不都合な真実に打ち勝つために行動しようとアル・ゴアはスクリーンの中から私たちに呼びかける、真摯に。
 下劣なアメリカ民主党にも、こうしたマトモな政治家がたまにはいることを認めざるを得ない。
 映画の中でアル・ゴアは、あの大統領選に負けたことは、“a hard blow for me”だったけれども、“I made the best of it.”と述べていた。逆境というか「不都合な個人的現実」を、見事に乗り越え、有意義な人生を送ろうとする彼の強い意志と行動力には、敬意を表する。
(2007.01.24 05:25:15)


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