意識の声 No.15 より

1991年10月号

 

 去る九月二十二日の今年度総会も大成功裏に終了して、関係者一同衷心より喜んでおります。これも全国の会員諸兄姉の強力なご支援のたまものと深く感謝致す次第です。総会出席者は約二七〇名、大夕食会出席者は約一三〇名、二次会出席者は八〇名と、近来ない大盛況でした。

 

 これはやはりデンマークから来日されたハンス・ピーターセン氏の大講演と珍しいビデオ、スライドの映写等に対する皆さんの関心の高さを示したからでしょう。それに講演内容も極めて質的に高度なものでした。後日ピーターセン氏いわく、「二二日は自分の生涯で最良の日であった」と。これは単なる外交辞令ではなくて、本心を吐露したものと思います。というのは、氏は極めて率直明快に発言する人で、歯に衣着せぬタイプの人物であるからです。『ユーモアに満ちた、カラッとした愉快なお爺さん』というのが私の印象です。氏が心から喜んでいたことは間違いありません。また「ヨーロッパなどで大会時に質問する人はほとんど私を疑ってかかるのが普通なのに、日本GAPの夕食会における質問者たちは何かを学び取ろうとしている。これは他の会合では考えられないことだ」と絶賛していました。ここにも日本GAP会員諸氏の高度な理解力と謙虚な精神が見られて、私も嬉しく思っています。

 

 実際、一人間が他国を訪れた際、わずか一人か二人の人物の態度により、その国全体に対して非常に愉快な、または不愉快な印象を受けるものです。従って招待においては万全を期して美しい雰囲気を醸し出すように配慮しましたが、参加者もよく協力されましたために、ピーターセン氏に対しては日本人に関して「素晴らしい民族だ」という印象を与えたものと確信します。たぶんピーターセン氏は帰国後デンマークの会合で日本に関してそのように喧伝されるでしょう。民間大使としての重責を感じた次第です。

 

 ただ残念なことに、二次会において一人の男が酒に酔って外国婦人たちや参加女性達に非常識な態度を示した事実があります。これについては何らかの処置をとろうと考えています。せっかく立派な会合を開催したのに、一人の異常な人物によって良き印象を台無しにされては参加者全員の善良な想念による雰囲気がブチ壊しになります。こうした場合、目視するのが愛ではなく、断固たる態度で処置をとって排除し、目を覚まさせるのが本当の愛というものです。

 

 そこで『愛』という問題が起こります。私自身は対人問題で憂鬱になる場合、英文新訳のルカ伝六・三七の一節を必ずくちずさみます。「Forgive others, and God will forgive you.」(他人を許しなさい。そうすれば神もあなたを許したまうでしょう)

 

 今回の総会に当たり、ピーターセン氏夫妻とロス氏夫妻とに親しく接して痛感したことは、この人達の寛大さと確固たる信念です。特にロス氏の場合、妨害の多いアメリカでアダムスキー活動を遂行するには相当な困難が伴うと思うのですが、鉄のような信念を持って堂々と前進する姿には瞠目のほか有りません。これは見習う必要があります。

 

 一体に何かの優れた業績を上げる人には普通人と違う特性があります。つまり信念の力が異常なまでに強力なのです。人は私を『信念の人』と言いますが、ナーニそんなことはありません。どちらかというと意志薄弱な面があり、自分でも情けなくなるのですが、それを支えてくださっているのが会員の皆様です。有難いことです。