細胞の世界 最終回


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投稿者 ナチュリン 日時 2000 年 12 月 30 日 22:14:36:

みなさんこんにちは、ナチュリンです。
百兆個の人体細胞は、早いもので
数時間から最長七年ぐらいの間に
生まれ変わるんだ。(脳細胞は再生しない)
したがって生まれ変わる細胞の数は、
天文学的だから発ガン物質やストレスで
ガン化する細胞は体内で日常的に
発生していると考えられるよね。
しかしなかなか「ガンという病気」
にならないのは免疫細胞が監視の目を
光らせているからだね。ストレスなどで
免疫機能が低下すると監視の目が
届かずにガンが増殖してくるんだ。
ただし、一個のがん細胞は分裂して
「ガンという病気」になるまでは5年から
15年かかるんだよ。

ガンに対して戦いをいどむのは
キラ−T細胞やヘルパーT細胞も
いるんだけれど、なんといっても
エ−ス中のエ−スは、僕、ナチュリンの
ナチュラルキラ−細胞(NK細胞)だね。
最新型の戦闘機というところかな。
NK細胞のひとつ、大型顆粒リンパ球が
持つ顆粒は「グラニュ−ル」(致死因子)
という毒性物質で戦闘機でいえば
ミサイルだね。
NK細胞はガン細胞を発見すると、
すぐさま取り付いてガン細胞の内部に
グラニュ−ルを撃ちこんであっという間に
内部から溶解させてしまうんだ。
発見してから5分で敵を破壊すると
すぐに次の敵に立ち向かう。
ときには、三個のガン細胞と対峙して
破壊するス−パ−マンのようなNK細胞
もいるんだよ。たのもしいだろう。

ガン細胞はトキソホルモン・Lという
毒素を出して勢力圏を広げていくんだが、
NK細胞との戦いでも彼らの活性を低下
させる物質を出して抵抗するんだよ。
だからNK細胞の攻撃力もどんどん
おちてくるんだね。それにNK細胞には
ガン細胞を識別する能力があるんだけど、
活性が低下すると識別能力が落ちて
ガン細胞を見逃してしまうんだよ。
だからたまには、うまいもの食わせろよ。

以上で細胞の世界シリ−ズは最終回です。
来年はいよいよ21世紀だね。
遺伝子や細胞に関してもっともっと
新しい発見があると思うけれど、また
一緒に勉強しようね。
みなさんよいお年を迎えてください。

参考文献
「ガン・成人病を劇的に癒したAHCC」実業之日本社
「遺伝子のしくみ」ナツメ社
「量子生物学」講談社
「ニュ−トン2000年 8月」(株)ニュ−トンプレス
「ニュートン2000年11月」(株)ニュ−トンプレス 





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