True Hapiness(真実の幸福)


人生の教訓

私達が、真に大切な人生の教訓を
しっかりと学べるのは、優しく、清らかで、
幸せな人間になる、過程においてである。

常に穏やかな心を保ち、清らかで優しい思考のみをめぐらし、どんな状況のもとでも常にしあわせを感じていられること・・・・・・そんな祝福された状況を手にすることは、すべての人間の願いであるはずだ。

そして、この世界全体の苦悩を和らげたいと考えている人々は、特別その思いが強くてしかるべきである。

なぜならば、自分自身の不親切、不道徳、不幸せを超越できないかぎり、哲学や神学理論その他をいくら説いて歩いても、この世界をより幸せな場所にすることなど、誰にも、絶対できないからだ。

不親切、不道徳、不幸せとともに毎日を生きている人間は、この世界全体の苦悩を増大させることに、毎日手を貸している人間である。一方、常に善意とともに生き、幸せから片時も離れないでいる人間は、この世界全体の幸せを増大させることに毎日手を貸している。これは、どんな宗教を信じていようと、あるいは、また、信じていまいと、そんなこととは何の関係もないことである。

優しく、清らかで、幸せな人間となるための方法を学んでいない人間は、他の知識をどんなにたくさん持っていようと、また、聖書や仏典の文字にいくらなじんでいようと、ほとんど何も学んでいないに等しい。なぜならば、私達が、真に大切な人生の教訓をしっかりと学べるのは、優しく、清らかで、幸せな人間になる過程においてであるからだ。

外部からのいかなる敵意に接していようと、常に穏やかな気持ちで親切に振舞うことのできる人間は、それによって、自分が自分の自我をしっかりと統治している魂であること、知恵の所持者であること、《真理》の理解者であることを、如実に表明していることになる。

優しく、清らかで、幸せな人間は、成熟した経験と知恵の果実であり、ただ生きているだけで、周囲の人間に素晴らしい影響を及ぼしている。彼の周囲には、常に、人々の心を和ませ、ひいてはこの世界の幸せにも貢献する、清らかな芳香が漂っている。

そして、真の人間らしさの威厳とともに、優しく、幸せに生きたいと願う人間の誰もが、そうすることを決意することで、いまのこのときから、そのための作業を開始できる。


環境への誤解

もしあなたが、環境が悪いと感じているとしたら、本当に悪いのはあなた自身である。
真の、純粋な幸せは、清らかに、非利己的に生きることで、誰もが手にできるものである。

環境がじゃましている?そんなことはもう、二度といわないことだ。私達の環境は、決して私達に敵対するものではない。それが私達の周囲に存在するのは、私達を助けるためなのだ。あなたの周囲で発生する、あなたの優しさや心の平和を脅かす物事のすべてが、あなたが進歩に不可欠なものであり、それを通じてのみ、学び、成長し、成熟することができる。もし、環境が悪いと感じているとしたら、本当に、悪いのはあなた自身である。

真の純粋な幸せは、人間の心のもっともあるべき状態であり、すべての人間が、清らかに、非利己的に生きることで、それを手にできる。

生きるものすべてに、善意をむけることだ。
不親切な心、貪欲、怒りを死なせることだ。
そうすれば、あなたがたの人生は、
あなたがたを優しく包むそよ風のようになるだろう。

もし、あなたにこれができないとしたら、不安と不幸せがあなたのもとを離れることは永遠にないだろう。しかし、信念と清い願望と決意さえあったならば、これはあなたにとって決して困難なことではない。近い将来、あなたはこれを見事になし遂げ、真の幸せに包まれることだろう。

失望、短気、不安、不平、非難といったものは、どれもが思考の害毒であり、心の病である。これらは、誤った心の状態を示唆するものであり、これらを患っている人々に、これまでの考え方や行動を改善するよう、強く、促している。

この世界にはたくさんの罪と苦悩が存在する。そしてそれは、この世界がいま、私達の愛と思いやりをたっぷりと必要としていることを意味している。この世界は、もはや、いかなる苦悩も必要としていない。すでに、苦悩は十分すぎるほどに存在しているからである。この世界が必要としているものは、私たちの苦悩ではなく、私たちの喜びであり、幸せなのである。それらはいま、あまりにも少ししか存在していない。

私たちがこの世界に与えることのできる最も価値のあるものは、活力に満ちた、美しい人格である。もしこれがなくなれば、他のすべてが輝きを失ってしまうだろう。気高く美しい人格は、群を抜いて、圧倒的に価値のあるものであり、いかなるものにも打倒されることなく、あらゆる喜びと幸せを内側に収めている。


自分の内側

自分の内側にある、あらゆる誤り、あらゆる悪いものを、取り除き始めることだ。
自分を変えることができたならば、周囲のあらゆるものを変えられる。

周囲の悪いことの上に悲観的な気持ちで住み続けるのは、もうやめにしようではないか。他の人々の誤った行いに不平を言ったり、敵対したりすることは、もうやめにすることだ。

そして、自分の内側にある、あらゆる誤り、あらゆる悪いものを、取り除き始めることだ。真の幸せと永遠の平和は、その道の先にのみ横たわっている。

他の人々を正直にしたいのなら、自分が正直になることだ。世界を苦悩と罪から解放したいのなら、自分をそれらから解放することだ。自分の家庭と環境を幸せなものにしたいのなら、自分が幸せになることだ。あなたは、もし自分を変えることができたならば、周囲のあらゆるものを変えられる。

嘆くな。悲しむな。
他人を拒絶しながら自分自身を浪費することも
他人の悪に吠えかかることもしてはならない。
そうではなく、善いことの美しさを歌うのだ。

そしてあなたは、自分の内側を善いもので満たし、そのことに気づいたときから、とても自然に、そうするようになるだろう。


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更新日: 2001/08/18
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