意識の声 No.57 より

1995年 4月号

 

★大地震発生を前夜予感した人

 

 兵庫県宝塚市にお住まいのNさんは、大地震発生の前夜、「明日は大きな地震がありそうだ。断水してはいけないから、水を貯めておこう」と思いたち、ふだんなら風呂の湯を流してしまうのに、その夜に限って湯を流さないで貯めておいたり、その他、浄水機できれいな水を作ってから、それをペットボトルやあらゆる空きビンに詰めておいたところ、本当に大地震が発生して断水したので大変助かったということでした。これはまさに驚異的な予知力であり、おそらく被災地では他に類例のない体験だったといえるでしょう。しかもNさんは、地震がおさまってから買い物に出かけた折に上空にUFOが出現して、それに導かれたということです。

 

 Nさんには一昨年奈良で開催された大阪支部大会の翌日に観光でお目にかかって、いろいろとお話をうかがったことがあります。非常に純粋な方でして、まさにアダムスキー哲学の実践者とはこのような方なのだと意を強くした次第でした。さればこそ予知能力が発揮できるのでしょう。感歎のほかありません。

 

 

 

★ 宇宙哲学で危険を逃れるカルマを形成

 

 今回の大地震で痛感しましたことは、人間の運命すなわちカルマの問題です。助かる人は奇跡的に助かりますが、これは決して偶然ではなく、危険を逃れる特殊なカルマ、または波動を本人が帯びていたか、あるいはスペース・ピープルが援助されたか、いずれかの要素が働いていたと私は思うのです。たぶん両方の要素が関連していたのではないでしょうか。「GAP会員の人達はみな助かるのだから、GAPをやめないで、いつまでも宇宙哲学を研究実践する方がよいのだ」と私が月例セミナーで強調しますと、冗談かと思って笑う人がいますが、これは私がジョークで言っているのではなく、確実な実証にもとづいて断言できることです。最近も中部地方のある会員の女性が同じ会員の素晴らしい男性とめぐり会えて愛しあうようになり、いずれは結婚という線が見えてきたという報告がありました。このようにして破格の幸運が訪れることもあります。このように良い事だけが引き寄せられてくるのです。

 

 だいいち、私自身が過去において波乱万丈の人生をすごしながら、ずいぶん多くの危険を逃れています。これにはスペース・ピープルのご援助に負うところ大なるものがあったと思うのですが、基本的には宇宙の方向に対するささやかな求道精神が、そのようなカルマまたは波動を私に帯びさせたと言えるのかもしれません。幼少の頃から病弱で何度も死にかかった私がこのような(宇宙哲学的な)問題に関心を持たなかったら、とっくの昔にこの世をおさらばしていたでしょう。カルマは重要ですが、問題は自分で自分に拍車をかけて、やる気を起こすかどうかにかかっていると思われます。

 

 

 

★東京月例セミナー三〇〇回達成記念特別行事、大盛況

 

 通算二五年、三〇〇回という響きから私が感じますのは「われながら、よくもやったもんじゃのう」というよりも、「よくも大勢の人が私を支えてくれたもんじゃのう」に尽きます。実際、こればかりは私が一人でやれるものではなく、過去多年に渡る多数の出席者や助手、役員の方々のご援助の賜物です。平身低頭して謝意を表したいですね。もちろん終始一貫して同じ人ばかりではなく、絶えず入れ代わっていますが、早大の校歌ではありませんが「集まり散じて人は変われど」変わらぬものは永遠の真理であり宇宙の法則ですから、続行した価値はあったと思っていますし、また一度出ただけでオシマイという人も何らかの御縁があってのことなので、それはそれで有難い事であったと感謝しています。しかし数十年間出席を続けた人も若干あります。この御方々のカルマは宇宙の意識によって燦然たる光輝を放っています。

 

 いくら出席しても超能力は出てこない、と言う人があるかもしれませんが、これは少し考えが誤っています。日本GAPの月例セミナーは「会場で超能力を与える」のではなく、どうすれば達成できるかという、その方法を伝える場なのです。したがって本当の超能力を開発するには、各自が自分で日頃、自宅で猛烈に自己トレーニングを実行しなければダメなのです。それを全くやらないでいて、一カ月に一度だけ会場へ来て、話を聞いてテレパシー練習に参加しただけで、テレパシーや遠隔透視などの能力がすぐに出てきて驚喜するということはあり得ません。

 

 昨日も東京本部役員の一人、O君が所要あって拙宅へ来ました折、実践の困難さを訴えておりましたが、そのとき私が言うには、「何かの計画を積極的に熱意をもって行なって能力を開発するには、必要に迫られないとヤル気なになれるものではない。それは英語の学習と同じで、大抵の日本人の英語が絶望的にダメなのは、必要性を感じないからだ。もしアメリカその他の外国へ仕事で出かけて、現地で生活するのに英語が必要になれば、死に物狂いで学習して、立派に身につけるだろう。それと同じだ」と話した次第です。

 

 しかし私達アダムスキー派の者が自分のマインドを「宇宙の意識」と一体化させてテレパシックになり、街頭を歩くスペース・ピープルに気づいたり、テレパシーや遠隔透視等を駆使して生きる「必要性」を、ほとんど誰もがさほど感じていないと思われます。そんな能力はなくても、金さえあれば生きられて天寿をまっとうできるではないかと思っているのでしょう。しかしそれでもやはり宇宙哲学を学び実践する必要があります。こうした宇宙哲学の実践と能力開発は、私達が今生を終えたときに遥かに進歩した別な惑星へ転生するために必要なのです。「転生するのに必要だから」と思えばヤル気が出てきます。そこを考慮することが重要でしょうね。